俺のギター部屋ブログ
ほんの少しギターが弾けるようになったなら<2>
昨日、テレビ、ラジオの司会や大学教授としても活躍された山本コータロー氏がご逝去されたというニュースが流れました。享年73歳。
氏は近年ではテレビドラマに出演したり大学教授にもなったりして長年あらゆる分野でマルチに活躍されましたが、私達の世代には「走れコータロー」や「岬めぐり」を歌うフォークシンガーとしてのイメージが強く残っています。
私がお会いしたのはその「岬めぐり」が流行っていた1980年で、当時コータローさんはニッポン放送のライオン・フォーク・ビレッジというラジオ番組のパーソナリティーをされていました。大学3年生だった私はその番組が企画する「第10回ライオン全国フォーク音楽祭」という作詞作曲コンテストにたまたま出場することになったことから、コータローさんは番組で3日連続で私のオリジナル曲の特集を組んでくださったり、ずいぶん気にかけていただいたことをおぼえています。今にして思えば九州のただの田舎者の大学生だった私が、コータローさんのような著名な方と親しくお話が出来たのは、ほんの少しギターが弾けてほんの少し歌が歌えたからにすぎません。
俺のギター部屋は、生徒様に「ほんの少し」だけでもギターを弾けるようになってほしいと考えて始めたギター教室です。いやむしろギターを弾くことより、ギターを弾けるようになったあとにどうするかを生徒様と一緒に考えたいと思って始めた教室です。
たくさんでなくていいのです、少しだけギターが弾けるようになることで何人かの友達ができ、いくつかの経験や喜びに出会い、その人なりに出来る限りの楽しい思い出を作ってほしいと考えています。
しゃかりきになる必要などありません、ほんの少しギターが弾けるようになればただそれだけで、わからないけれど人生もほんの少し愉しくなるような気がするのです。
俺のギター部屋では「弾ける」「歌える」「創れる」と、ギターを楽しみつくす3つのコース設定で、入門者から経験者まで生徒様全員がギターを愉しんでいらっしゃいます。
43年前に偶然出会いお世話になった山本コータローさんに、謹んで哀悼の意を表します。